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展示情報

2024年2月1日~2月29日

木造聖観音菩薩立像
長浜市蔵(北門前観音堂旧蔵)

木造 古色 彫眼 像高97.8cm 平安時代

長浜市指定文化財

聖観音立像(北門前観音堂(旧蔵))_edited.jpg

長濱八幡宮近くの「北門前観音講」から長浜市が寄贈を受けた聖観音立像。山形の宝冠をかぶり、右手を下げて左手につぼみの蓮華を持つ。ヒノキと思われる針葉樹材製で、頭頂から膝下まで1本の木から彫り出し、脛から下が傷んだためか大きく修理されている。背面の正徳元年(1711)の朱漆で記した修理銘から、かつては八幡宮の神宮寺である新放生寺の別院・妙覚院に伝わったことがわかる。膝下の大きな波と小さな波が整然とくり返す衣の襞(翻波式衣文)や、三日月形の伏し目と温和な表情、厚みのある耳などから、平安時代中期(10世紀末~11世紀初頭)の作と考えられる。

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