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展示情報

2024年8月1日(木)~9月1日(日)

千手観音立像
長浜市宮司町・総持寺

木造 古色 彫眼 像高106.1cm 平安時代
長浜市指定文化財

総持寺 千手観音立像修正_edited小.jpg

 本堂左脇壇に設置された厨子内に安置される千手観音立像。
 髻を結い頂上仏面1面、頭上面10 面、化仏1軀を戴く。合掌する2手と宝鉢を捧げる2手、それに左右の脇手がそれぞれ19 手で合計42 手を表す。薄く柔らかい条帛、天衣、腰布、裳を着け台座上に直立する。後世の修理により現状は表面を泥地古色彩とする。頭部から体部をヒノキの一材から彫り出し、いったん前後に割って内部を刳り抜いてから再び接合する一木割矧造という技法でつくられている。さらに本像は首の部分でいったん上下に割ってから、角度を調整して再び接合する割首も施されている。後頭部と背面には、それぞれ一材を足して厚みを増している。合掌手と宝鉢手を両肩で接合し、その後方に脇手を3列に並べて接合して、背面から別材製の天衣で覆う。

 丸顔で柔和な表情の顔立ち、丸みを帯びた肩や胸、奥行感の少ない体つきの表現、中央で逆三角形状となる裳の折り返し部分、鎬を立てず極めて浅い衣のひだ・しわなど、平安時代後期(12 世紀)に流行した仏師定朝の様式を踏襲している。洗練された像容は、当時代が求めた観音の姿をよく示している。

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