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展示情報

2024年5月18日(土)~6月16日(日)

十一面観音立像 薬師如来立像・阿弥陀如来立像
高月町落川 浄光寺

十一面観音立像    木造 彩色 彫眼 像高95.7cm
薬師如来立像     木造 素地 一部彩色 彫眼 像高64.0cm
阿弥陀如来立像    木造 素地 一部彩色 彫眼 像高45.0cm
室町時代

暗めカット★小さいサイズ.jpg

十一面観音立像
薬師如来立像(向かって右)

阿弥陀如来立像(左)

 本尊十一面観音は、頭上に化仏と十一面をいただき、左手には蓮華をさした水瓶を持つ。彩色は、肉身部には肌色を塗り、眉・目・髭を墨で書き入れ、唇には朱をさす。衣部は極彩色にあらわし、各種文様で飾る。頭上の十一面もこれに倣ってそれぞれ彩色を施す。
 3躯とも地方仏的色彩が濃く、多くの共通性がある。まず顔は面長でやや四角張り、目鼻の彫りは比較的浅くやや偏平的な印象がある。また高く張った肩、長方形に近い胴長の体型、抑揚に欠ける肉体表現など、その表現に共通点は多い。同じ仏師かあるいは同系統の仏師(湖北地方で活動した仏師か)による同時期頃の作と考えられ、その構造・技法・表現などから制作時期は室町時代の頃かと考えられる。

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