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展示情報

2021年11月17日(水)~2022年1月10日(月曜・祝日)[予定]

聖観音立像(長浜市余呉町川並 地蔵堂蔵)

平安時代後期・12世紀 / 一木造・古色・彫眼 / 像高 97.5cm

聖観音立像(余呉町川並・地蔵堂 平安時代後期 像高100cm).jpg

「天女の羽衣伝説」で知られる余呉湖畔の川並集落の地蔵堂に伝わる2臂の聖観音像。

地蔵堂は、「子安の地蔵さん」と親しまれ、広く信仰を集めている。

 ヒノキとみられる1材から彫り出し、内刳りは施さない。腰をやや左にひねり、台座上に立つ。左手は肘を曲げて胸前で蓮華を執り、右手は垂下して掌を前に向ける。条帛・天衣・裳ともに輪郭のみあらわし、衣文線をすべて省略する点に特色がある。また、「像表面には、柿渋を塗った」との伝えがある。

奥行のない胸、愛らしい丸顔で穏やかな相好、なで肩、肉付けを抑えた体躯の表現などから、平安時代も後期、12世紀の制作とみられる。

◆集落 説明
川並集落は、天女の羽衣伝説( 帝王編年期)で知られる余呉湖の北西岸に立地する。
「羽衣伝説」のほか、 桐畑太夫と天女の伝説(桐畑太夫縁起)、天女の子を 菅原道真とする 伝説(北野神社縁起)」なども伝わり、 天神信仰が広く浸透していたことがわかる。氏神・北野神社は、この地を開発した桐畑太夫の子と伝える菅原道真と 倉稲魂神を主祭神とする。北野神社の境内社・ 新羅崎神社は、かつては余呉湖に突き出した新羅(白 木 )の森に鎮座し、聖観音(通称・白木観音)とともに、新羅の王子・ 天日槍を3祀ったと伝える。

集落地先には7つの森があり、かつては森ごとに堂舎があったが、明治期に地蔵堂に統合され、本尊子安地蔵半跏像のほか、平安期の薬師如来・聖観音・天部形2躯や、三十番神などが一堂に安置されている。

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